【レビュー】『ファイナルファンタジー7リバース』大ボリュームで楽しみ方が豊富な2作目!!

PlayStation 4/5
作品名:『FINAL FANTASY VII REBIRTH
     (ファイナルファンタジー7 リバース)
発売日:2024年2月29日
プラットフォーム:PS5

PlayStationで発売された「ファイナルファンタジー7」をフルリメイクした「ファイナルファンタジー7 リバース」は、2020年4月10日にPlayStation 4で発売された「ファイナルファンタジー7 リメイク」の続編になります。「FF7 リバース」では、3部作構成の2作品目であり、前作のミッドガル脱出から忘らるる都まで描かれています。

「ファイナルファンタジー7 リバース」のゲーム紹介!

このゲームを簡単に紹介すると

・原作世界観を再現した広大なマップ

・新たな仲間や連携技によって豪華さを増した戦闘

・豊富で作りこまれたミニゲーム

ミットガル脱出~忘れるる都

ミットガル脱出後のカーム市街地の宿屋でクラウドのソルジャー時代の回想シーンからストーリーが始まります。回想では、クラウドとセフィロスの因縁が語られます。クラウドたちはセフィロスを探すために黒マントを追って旅をすることになります。ジュノン港、コスタ・デル・ソル、ゴールドソーサー、ゴンガガ、コスモキャニオン、ニブルヘイム、忘れるる都と旅をすることになります。忘れるる都では、原作通りの結果になってしまいます。

前作でザックスが生き残った描写がありましたが、クラウドたちの世界ではなく、別次元の話であり、ザックスが生き残った世界線の話でした。クライマックスでクラウドの世界線と交わる瞬間があり、最終的なエンディングでにザックスはどのように関わるのか気になるところではあります。

原作世界観を再現した広大なマップ

今作はミットガルを離れ、世界各地を巡るため、オープンワールドを思わせる広大なマップになっています。ジュノン、コレル、ゴンガガ、コスモ、ニブルと5種類のエリア分かれており、マップのデザインも砂漠、森林、雪山などマップごとに特徴を付けたエリアがあります。

各エリア探索では、サブクエスト、召喚獣の祠、エンシェントマターの探索などのやりこみ要素があり、探索を進めると召喚獣や強力なマテリアを入手できるため、やりこんでしまいました。1つのエリアを探索100%にするだけでも5時間くらい過ぎてしまいますが、めんどくささはほとんどなく楽しんで探索することができました。

サブクエストやエンシェントマターの探索は、ユフィと関わりのあるアバランチ本家、キリエなど前作で登場したキャラも登場するため、キャラの掘り下げになっており、面白さがあります。

新たな仲間や連携技によって豪華さを増した戦闘

今作でFF7の仲間キャラはすべて登場し、操作できるキャラは「レッドⅩⅢ」、「ユフィ」、「ケットシー」が追加されました。

「レッドⅩⅢ」は、ガード性能の高い近接物理アタッカーで敵の攻撃をガードするとリベンジゲージがたまり、リベンジモードに入ることができます。それにより、攻撃が強力になり、素早い回避、自己回復もでき、攻防一体の性能になっています。

レッドⅩⅢはパーティーに入れて操作せず、オート操作でガードしてリベンジゲージを溜めてから操作すると使いやすかったですが、自操作でガードしてリベンジゲージを溜めるのは爽快さがなく、使いづらいと感じました。しかし、リベンジモードになれば、攻撃速度も上がり、ATBゲージも回復しやすくなるため、アビリティを発動しやすく、アタッカーとして十分使えるキャラでした。

「ユフィ」は、近接攻撃と遠距離攻撃の両方ができ、物理と魔法の両刀ができるキャラです。また、アビリティで属性を炎、氷、雷、風へ変化させることができるため、敵の弱点をつきやすいです。

ユフィは操作しやすく、遠距離攻撃の忍術は素早く連続で攻撃できるため、バースト状態を狙いやすく、ATBゲージを増加させやすいため、アビリティを発動させやすかったです。「てきのわざ」、「いのり」、「ヘイスト」などバーストゲージを溜めながら、味方の補助を行うことができ、操作しやすかったです。

「ケットシー」は、モーグリを召喚して、合体と分離を使い分けるテクニカルアタッカーです。モーグリに乗って一緒に攻撃したり、モーグリと分離してケットシーと2体で複数攻撃を仕掛けるトリッキーな戦い方が出来ます。

ケットシーは、操作感が独特で難しいと感じました。ストーリー中でイン&ヤンと単独で戦闘になる際は、ATBゲージを溜めづらく苦戦しました。

他にもシド、ヴィンセントは終盤で仲間になったため、プレイアブル化はしておらず、操作できませんでしたが、次回作では期待したいところではあります。

システムとしては、連携アビリティ、連携アクションが追加され、2人のキャラクターが協力して繰り出す強力な攻撃を繰り出すことができます。また、スキルツリー実装でステータスや連携技を選んで取得することができ、プレイヤーの好みに育成できると思われます。

豊富で作りこまれたミニゲーム

リバースでは、ストーリー中にミニゲームが組み込まれており、何時間でもミニゲームだけで遊べます。コスタ・デル・ソルやゴールドソーサーにミニゲームが集中しており、報酬でマテリアや装備品が手に入るため、やりこんでしまいました。射的ゲームのパイレーツランページや格ゲーのような対戦ゲームの3Dバトラーがありました。

ほかにも、レースゲームにチョコボレースや音ゲーのピアノ演奏などさまざまなジャンルのゲームがあり、アクションRPGゲームでありながら、幅広いジャンルのゲームを楽しむことができます。また、前作からある腹筋勝負やGバイクもあります。

ミニゲームはサイドクエストにも組み込まれており、「FF7リメイクインターグレード」にあったコンドルフォートがあり、ミニゲームとは思えないくらい作りこまれており、タワーディフェンスとして成り立っており、かなり難易度が高かったです。

今作の目玉で一番面白かったミニゲームは、クイーンズ・ブラッドでした。豊富な種類のカードでデッキを組み、対戦する陣取りゲームになっています。カードごとに広げられる陣地の形が異なるため、戦略にあったカードをデッキに組み込む必要があります。また、カードには味方を強化、敵を弱体化、特殊効果があるため、戦術にあったデッキを構築する楽しみがあります。

評価

〇連携アビリティによりキャラチェンジが活発になる

連携アビリティは、ATBを消費することで増える「連携ゲージ」を使用するため、戦闘に参加しているキャラを自操作してATBを溜めないといけません。そのため、操作キャラを変える要因になっており、好きなキャラ以外も使うきっかけになっていてよかったです。

〇探索のやりこみ要素

オープンワールドを思わせる広大なマップでありますが、サブクエストにもシナリオがあり、前作キャラも登場するため、探索が楽しかったです。チョコボでの移動やファストトラベルなどマップ移動が面倒ではなく、探索で疲れ切るくらいで終われるボリュームでちょうどよかったです。チョコボはエリアごとに特徴があり、壁を登ったり、空を飛んだりと探索の面白みがありました。

〇多種多様なジャンルのミニゲーム

ミニゲームが豊富で好みのものがあればずっと遊んでられると思われます。クイーンズ・ブラッドはストーリー中でもたびたび出てくるため、人気コンテンツかもしれません。作りこみがしっかりしているため、面白くストーリーそっちのけでずっと遊んでいました。

×マップの高低差

マップには通信塔を開放すれば、探索ポイントがマップに表示されますが、高低差があり、探索時にどこから行けばいいかわかりにくい部分がありました。

総評

クリア時間は約100時間ほどかかりました。大ボリュームでエンドコンテンツや育成、ミニゲームなどすべてをやりこめばもっと遊べると思います。

前作のように頻繁に仲間がチャプターごとに出入りするわけではなく、ある程度固定で操作できるため、マテリアを付け替えたりする必要もなく遊べました。また、チャプターごとにパーティーが固定されることもあり、すべてのキャラを育成する必要がありました。どうしても仲間が多いと操作するキャラが決まってしまいますが、ストーリーでパーティー固定があるため、使うことなく終わるキャラがいませんでした。

今作を遊ぶ場合は、「FF7リメイク」をプレイした上で遊ばないとストーリーがわからないと思われるため、前作のプレイは必須になります。アクションゲームが苦手でもアクションを自動戦闘にでき、コマンド入力のみにできます。引き込まれる世界観のストーリーやミニゲームに魅力を感じれば、ぜひプレイしてみてください。

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