SQUARE ENIXから発売された、ファンタジー・中世・現代を融合し、独特の世界観を構成した新作SRPGです。人の世は騒乱に塗れ、幾星霜にわたって戦乱に明け暮れる世界で、伝説となった傭兵団の物語です。
「The DioField Chronicle」のゲーム紹介!
このゲームを簡単に紹介すると
・リアルタイム進行のSRPG
・豊富なアビリティ、スキル
ファンタジー・中世・現代を融合した独特なストーリー
傭兵団「ブルーフォックス」のアンドリアズ、フレドレット、イスカリオン、ワルターキンの4人の長がおり、ストーリー序盤で傭兵団に加わります。それぞれの長は別々の考えがあり終盤で大きく物語が展開します。
各キャラの思想がストーリーやサブクエストの進行に伴って少しずつ開示されるためすべての会話イベントを見た方が良いです。主人公のアンドリアズの目的が匂わせはありましたが、最後までわかりにくく、最後は衝撃的な展開で終わりました。
固有名詞が多いですが、理解していなくても問題ありません。貴族の派閥や王子などが登場しますが、主人公に関係ない戦いはあっさりナレーションで流されるため、世界観に入り込めない気もしました。そのため、キャラの掘り下げが控えめで仲間になるキャラとの会話イベントやサブクエエストが少ない気がしました。
リアルタイムバトル
バトルは、リアルタイムで進行します。4人のキャラを編成し、移動や攻撃指示を行い、敵と戦います。キャラごとに兵科が存在し、歩兵、騎兵、狙撃兵、魔術兵と個性が分かれています。背後から攻撃するとダメージが伸びるため、歩兵(タンク)を前に出し敵を引き付け、狙撃兵や魔術兵のバックアタックを狙うなど、キャラの配置や動かし方で有利に戦闘を進める面白みがあります。
武器や兵科で様々なスキルが用意されています。使用すると再使用までタイムクールが発生するため、タイミングを見極めながら使用しなければなりません。戦局を挽回するのにスキルが重要な役割を持ちます。
この作品は、状態異常が非常に強力に感じました。スタン、凍結、足止めなどの敵の行動を妨害するものが強力で、敵部隊の行動を足止めし、タンク役の被ダメージを減らしたり、敵の強攻撃(スキル攻撃)をキャンセルできるので強いと感じました。また、範囲攻撃で毒や炎上などにできれば、徐々に敵にダメージを入れられ、効率よくダメージを出せます。
キャラ育成
戦闘が終了するとお金、アビリティポイント、スキルポイントなどを入手でき、キャラの育成を行うことになります。
スキルは、武器ごとで変わるため、お金を消費しより強力な武器を入手する必要があります。アビリティポイントは、各キャラごとにレベルが上がれば入手でき、キャラごとにパッシブスキルを強化することができる。スキルポイントを消費すれば、スキルの性能を強化でき、効果範囲の増加や状態異常付加を追加できるため、より強力なスキルを使うことができるようになります。
アビリティやスキルなどキャラや兵科によって異なるため、育成するキャラを考えるのが良面白かったです。主人公のアンドリアズは、かなり強く、タンクもアタッカーも両方こなせるため、必須キャラでした。シャドウステップが強く消費EPが少なく、敵の背後を取れるため優秀すぎました。他キャラは、少しずつアビリティが異なりますがそんなに差がないため、好きなキャラを育ててもストーリー進行には影響ないです。
総評
総プレイ時間は30時間くらいでクリア後のやりこみ要素も特にないため、サクッとストーリーゲームをやるのにおすすめです。
キャラの絵とグラフィックの差に違和感がありましたが、そのうち慣れると思います。戦闘では、キャラに指示する際、時間が停止するため、操作できるキャラの数がもっと多くてもよい気がしました。敵の増援や敵拠点の襲撃などに合わせて行動キャラを選び動かせるほうがやりごたえがある気がします。現状だと操作キャラが少ない分4人まとめて行動させなければ、敵を倒すのも苦労するため、キャラを指示して動かす面白さを活かしきれていない気がしました。
ヒロインかと思われたワルターキンは、想像していたキャラではありませんでした。見た目と性格がギャップがあり全然違いますが、個性的でよかったです。もっとアンドリアズとの絡みが見たいと感じました。
SRPGは、ターン毎にマス上のコマを動かしてゲームを進めるゲームが多いですが、このゲームはリアルタイムでゲームが進んでいくので、このパターンのSRPGも面白いと感じました。ゲームとして、最後まで遊びやすく、そこそこ面白い作品だったと思います。
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