【レビュー】『龍が如く7 外伝 名を消した男』真っすぐで不器用な桐生一馬の生き様に男泣き

PlayStation 4/5
作品名:『龍が如く7 外伝 名を消した男
発売日:2023年11月9日
プラットフォーム:PS4/5  Steam Xbox X|S

「龍が如く7 外伝 名を消した男」概要

『龍が如く7』では、春日一番が主人公を務めました。その裏で起きていた桐生一馬の活躍を描く、スピンオフ作品です。「6」のエンディングで表舞台から降りた桐生一馬が「7」で近江連合と東城会の極道組織同時解散をどのようにして手助けするのかが描かれています。

本作で「浄龍」のコードネームを与えられ、大道寺一派のエージェントとなった桐生は、任務を与えられ、金塊密輸取引の現場に駆り出されます。その中で、桐生一馬の生存をかぎまわっていた謎の一団に見つかってしまい、謎の一団は何者なのかを探りだした結果、「7」の物語に繋がっていきます。

「龍が如く7 外伝 名を消した男」のゲーム紹介!

このゲームを簡単に紹介すると

いつものアクション形式の龍が如く

作りこまれた豊富なミニゲーム

エピローグの感動的なストーリー

いつものアクション形式の龍が如く

今作は、「7」のコマンド式RPGではなく、「6」以前のバトルシステムあったアクションバトルになっています。「ジャッジアイズ」での「スタイルチェンジ」や「アルティメットヒートモード」があり、派手なアクションバトルを行うことはできます。

バトルスタイルは、「エージェント」、「応龍」があります。

「エージェント」は、「蜘蛛(ワイヤー)」、「蛇(ジェットブーツ)」、「蛍(タバコ爆弾)」、「蜂(ドローン)」のガジェットを使用しながら戦うスタイルです。

「応龍」は、タメ攻撃でガードを破ったりでき、タイマン勝負向きな戦闘スタイルです。

おそらく敵の攻撃パターンによってバトルスタイルを変更する方が良いのかもしれませんが、STANDARDでプレイするだけであれば、「エージェント」のみでも問題ありませんでした。

「蜘蛛」は、複数の敵にワイヤーを射出して、拘束して投げることができ、敵が多いときに敵を分散させることができるので強いです。また、銃や刀などの武器を落とすことができるため、武器を奪い、ヒートアクションに持ち込むことができるため、集団戦で良く使用してました。

「蜂」は、ドローンを複数台敵に向けて飛ばし、少しずつダメージを与えてくれます。ドローンは簡単に無力化されますが、短時間でいっぱい呼べ、無力化する際に敵が少しアクションし、隙ができるため、タイマン時に使っていました。

戦闘スタイルは「エージェント」の方が操作しやすく、ガジェットを強化すれば使い勝手がよくなるため面白いと感じました。

今作から導入された「アルティメットカウンター」は、敵の必殺技に対して、回避時にカウンターで大ダメージを与えることができます。回避の判定も厳しくなく、カウンターを決められるため、敵にダメージを与えやすくなり、ボス戦が少し楽になりました。

作りこまれた豊富なミニゲーム

今作のミニゲームは、将棋、賭場、ビリヤード、カラオケ、麻雀、キャバクラ、ミニ四駆、ゲーセン、ゴルフ、ダーツなどがあります。

ビリヤード、カラオケ、ゴルフなどは、赤目ネットワークの依頼で少し遊びましたが、龍が如くシリーズのミニゲームは作りがしっかりしているため、ずっと遊ぶことができます。麻雀や将棋などは、入門として遊びはじめるのに適していると思います。

エピローグの感動的なストーリー

ストーリーは、蒼天堀と近江連合がかかわっていることもあり、「2」のネタが多く、過去作の話やキャラを知っていないとわからない部分もありますが、続けてプレイしている方は、最後(エピローグ)で感動できると思います。

ここ最近の敵のヤクザは、インテリ系が多く、武闘派はインテリ系にあっさりやれてしまう印象がありました。

しかし、今作の敵キャラである渡瀬組若頭補佐の獅子堂康生、鬼仁会会長西谷誉は、王道なかっこいいヤクザであり、ラストまで熱いバトルを繰り広げることができ、面白かったです。

やりこみ要素(赤目ネットワーク)

赤目ネットワークは、今作のやりこみ要素でメインストーリーとは異なるさまざまな物語を体験できるサブストーリーのようなものです。サブストーリーでは、「ジャッジアイズ」の海道や東も登場します。

赤目ネットワークの依頼は、能力強化のためにお金がいるため、依頼をクリアし、お金を回収するしなければ攻略が難しくなるため、積極的にこなすべきと言えます。

総評

サブストーリーはすべてしましたが、ストーリーはクリア時間は20時間で今までの作品に比べると少なかったです。「7」のストーリーを補完する作品の為、遊びやすいようにクリアまでの時間が短いのかもしれません。

戦闘は、「ジャッジアイズ」と同じでヒートアクションに爽快感がありました。また、武器を持っていなくても、ダウン時のヒートアクションができるのが使い勝手がよく、アクションが苦手でも敵にどんどんダメージを与えられるため、遊びやすいと感じました。

良くないと感じた点としては、エンカウントバトル時のドロップ率の低さです。能力を上げるのにお金が必要ですが、街でエンカウントしたチンピラからあまりお金を落とさないため、レベル上げがしにくく、エンカウントバトルする意味を感じませんでした。赤目ネットワークを進めれば、ドロップ率を上げられますが、そのころには、サブストーリーの依頼でお金が大量に手に入るため、エンカウントバトルが探索の邪魔でしかないように感じました。

今作で極道組織が完全になくなってしまったことで獅子堂、西谷誉のような王道な敵キャラが出てこなくなり、男気溢れるかっこいいキャラがでてこなくなればさみしい部分はあります。龍が如くの今後のストーリーがより気になります。

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