[モノクロームメイビス刻ノ代贖]レビュー
アクアプラスから出ている和風ファンタジーもの【うたわれるものシリーズ】の最新作が発売されました。
「モノクロームメイビス刻ノ代贖」のゲーム紹介!
このゲームを簡単に紹介すると
・行動順が変化させる「連環」
・ステ振り自由度が高い
ストーリー概要
ヤマトにある辺境の郷エンナカムイで暮らす若者・オシュトルは、ある少女・シューニャと出会い、亡くなったはずの父親が今も生きていることを知らされます。真実を知るため、地図にない謎の国『アーヴァ=シュラン』を目指します。
オシュトルが国を代表する漢にどうやってなったのか、仲間たちとの絆をどう作ったのか、そして父親はなぜ生きていたのかと言う、謎などを辿って行く過程は目が離せません。
連環
本作はフィールド上の化物(ケモノ)が徘徊しており、接触して戦闘になるシンボルエンカウントが採用されています。
戦闘中は、画面左上に出ている「行動順を表わす図」を「連環(れんかん)」と言います。
三重輪の上をキャラクターが時計回りに移動し、指定の場所に到達すると行動が可能になります。輪の上を移動する速度はキャラクターの「素早さ」によって決まり、内側になるほど一周の距離が短い為、次の行動順番が回ってくる間隔が早くなります。
敵に攻撃を与え続けると「よろめき」状態になり、さらに攻撃すると「崩し」が発生します。相手を崩すと内側の環へ移動でき、崩された方は一番外側の環へ弾き出されます。
「連環(れんかん)」により、行動ターンが交互に回ってくるわけではないため、敵より行動回数を多くすることが戦闘を有利に進めるコツになります。
戦技とは、理力(MP)を消費して技を繰り出し、攻撃、回復、バフデバフを行います。敵によって物理、呪法でダメージが通りが異なるため敵に応じて選択する必要があります。
ステータス割り振り
ステータスは、「体力」、「理力」、「攻撃力」、「防御力」、「知力」、「精神力」とステータスがわかれています。レベルを上げるとBPが手に入り、上昇させたいステータスに振り分けられます。
「体力」・・・HP
「理力」・・・理力
「攻撃力」・・・物理攻撃力 刀の印が付いた戦技の威力に影響
「防御力」・・・物理防御力 敵から受ける物理攻撃の体力減少に影響
「知力」・・・呪法攻撃力 巻物の印が付いた戦技の威力に影響
「精神力」・・・呪法防御力 敵から受ける呪法攻撃の体力減少、体力を回復する戦技に影響
基本的なRPGでは、「攻撃力」や「知力」の攻撃に関する能力を上げればサクサクストーリーを進めることができます。しかし、シューニャはHP、防御力が低く、ミカズチは防御力、精神力が低く、少しダメージを受けるとすぐやられてしまいます。そのため、戦闘不能にならないように、被ダメージを減らす方がダメージを出すことに繋がります。
オシュトル
物理アタッカーでありながら仲間の蘇生も可能で、味方の攻撃力を上げる陣を形成したり、味方の物理ダメージを肩代わりしたりとサポートもできるキャラクターです。役割は攻撃とバフを使い分ける立ち回りがよさそうでした。
シューニャ
呪法アタッカー兼、単体回復、デバフを行うことができます。単体回復もできますが、範囲攻撃ができる呪法攻撃がメインに立ち回りがよいです。
ムネチカ
物理攻撃、呪法攻撃、全体回復、状態異常回復もこなせる万能型です。全体回復ができるためヒーラーとして立ち回りがよいです。
ミカヅチ
純粋な物理アタッカーでひたすら攻撃を行いましょう。
ラスボス前は60前後くらいで行けると思います。
「体力」、「防御力」、「精神力」は、打たれず良さをつけるためにすべてのキャラでBPを振ったほうがよいと思いました。シューニャとムネチカは回復を行うため、回復力上昇のため「精神力」に結構割り振った良い気がします。
レベル上げは、メインストーリーを進める際の道中の敵と、サブクエストをすべてこなしていればレベル上げは不要だと思います。敵とのレベル差があれば、フィールドアタックでも敵を倒せるためレベル上げは簡単に行えます。
総評
総プレイ時間は40時間でサブクエストもすべてクリアしました。ストーリー重視のゲームなため、シナリオが好みであれば高評価になると思います。
ゲーム性に関しては、ふつうのRPGで特に目新しさは感じませんでした。「連環(れんかん)」のシステムがありましたが、難易度普通で遊ぶ分には行動順を気にする必要がありませんでした。
ゲームバランスが良く、ステータス振りをしっかり調整しないといけないのが良いかなと思います。レベルを上げすぎれば、攻撃特化など極端なステータス振りでも問題ないと思います。しかし、同レベルくらいでスリルのある戦闘をする場合、戦闘時の被ダメージを参考に「防御力」や「精神力」のステータスを割り振った方が良いと思います。あまりRPGで防御面にステ振りするのことがなかったため、斬新なバランスだなと感じました。
操作キャラがオシュトル、シューニャ、ムネチカ、ミカズチの4人のため、他の登場人物も操作できてもよいのかなと思いましたが、育成するキャラを迷う必要がないため遊びやすかったです。
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