オクトパストラベラーⅡ レビュー ドット絵と3DCGを融合した 「HD-2D」の8人の旅人の物語
「オクトパストラベラーⅡ」のゲーム紹介！
このゲームを簡単に紹介すると
・各キャラのジョブの組み合わせによる戦略性
・各キャラの特徴的なフィールドアクション
[前提]「オクトパストラベラーⅡ」
「オクトパストラベラー」シリーズの特徴は、ドット絵と3DCGを融合させた“HD-2D”のグラフィックです。数十年前のドット絵のゲームを最近の人がプレイするとグラフィックの違いから遊びにくいと感じるかもしれません。しかし、本作の特徴である“HD-2D”はベースがドット絵ですが、3DCGと独自の画面効果加えたことで最新ゲームのような美麗なグラフィックです。そのため、ドット絵ですが背景とかめちゃくちゃ綺麗で独特な雰囲気があります。
ドラマチックに描かれる8人の旅人たちのストーリー
この作品は、8人の旅人から主人公を選び冒険をはじめ、大陸の各地を巡りながら他のキャラクターを仲間にします。仲間に加入後はその人物のストーリーも体験することが可能であり、1周で8人全員の旅をプレイできます。
8人の旅人ともに第1章での掴みはよく、続きが気になるストーリーが面白いです。ソローネの自由になるために旅をする中で自身への新事実の発覚であったり、ヒカリの故郷を取り戻すために奮闘する物語は良く、世界観に引き込まれました。
戦略性のあるターン制コマンドバトル
戦闘システムは、RPGでおなじみのターン制のコマンドバトルをベースに、BP（ブーストポイント）を使って攻撃などを強化する“ブースト”や、敵の弱点を突いて行動不能にする“ブレイク”といったオリジナル要素を駆使して戦闘を進めます。また、ジョブとアビリティの要素が加わることで戦略性が広がり、奥深いバトルが堪能できます。
ブレイクとは、敵にはシールドがあり、弱点の武器種、属性で攻撃するとシールドが削れ、ブレイクします。ブレイク状態になると相手の行動スキップでき、与ダメージが増えます。
BP（ブーストポイント）はターン経過で溜まります。BPを消費することで攻撃を強化できたり、攻撃回数を増やすことができます。それにより、敵の強攻撃前やHP回復などで体制を立て直したいときに、BPを消費しブレイクを狙うこともでき、戦略性が広がります。
ベースジョブとサブジョブ
8人の旅人はそれぞれベースジョブがあります。それに加えて、バトルジョブを設定することができます。それにより、ソローネが「盗賊」×「踊り子」のスキルを使用することができるを使用でき、バフとデバフを行うことができるキャラにできます。職業の組み合わせでパーティー編成や戦闘に戦略が生まれます。
職業は商人がかなり強いと感じました。味方へBPを供給する「BPパサー」は強力な技です。初手でアタッカーにBPを渡し、ブーストして攻撃することで雑魚敵を殲滅できるため、探索やレベル上げでとても便利でした。
また、「傭兵よび」も強力でお金を消費して攻撃する技になっています。傭兵として「獣人」を選択すれば、全体にダメージを与えながら、弱点に関係なくシールドを削ることができます。また、「古兵」を選択すれば、全体へ様々な武器で大ダメージを与えることができ、ラスボス戦ではかなり役立ちました。
ジョブの組み合わせとしては、アグネアの「踊り子」×「薬師」は扱いやすく、アグネアの底力は対象が１人に限定されるアビリティを、全体化して使用できます。そのため、「踊り子」の「獅子の舞」の物攻アップバフを全体に使用できます。それに加え、「薬師」の「健全化」、「継続手当」を全体に使用できるのが強力で、BPを使用すれば、パーティー全体の状態異常の防止や回復を長いターンかけることができます。
そのため、パーティーをうまく回すために1人は、商人を組み込みたいです。他は各キャラの特徴に合わせて相性の良いジョブを組み合わせを試行錯誤する面白みがあります。
フィールドコマンド
８人の旅人には、昼と夜でフィールドコマンドがあります。街の中やフィールドで「盗む」「導く」などのコマンドが使用でき、アイテムを盗んだり、街の人を連れていき、戦闘に参加してもらうことができます。
街の人から「盗む」がとても便利で回復アイテムや換金アイテムだけでなく、装備まで盗むことができるため、武具を店で購入することはほとんどありませんでした。ソローネの「盗む」とアグネアの「おねだり」で昼と夜でアイテムを回収するために街中を探索してしまいました。「盗む」、「おねだり」はキャラレベルがあればアイテムを取ることができ、低リスクであることから、ソローネとアグネアは育成した方が良いです。
やりこみ要素
最終章(ラスボス)があり、各キャラのストーリーをすべてクリアすることが条件のため、かなりボリュームがあります。ラスボスでは各8キャラすべて戦闘に参加するため、それなりのレベル上げが必要になります。それに加え、装備も集める必要があるため、各地を探索し、装備品集めをすることがやりこみ要素になります。
総評
約60時間で最終章のラスボスまでクリアできたため、かなりやりごたえがあります。「タクティクスオウガリボーン」や「トライアングルストラテジー」などドット絵のゲームは子供の頃は好きではありませんでしたが、大人になれば面白く感じるようになりました。なぜなら、画面切り替えや操作が複雑でないため、世界観に入り込みやすく、ストーリーに集中できる気がします。
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