【レビュー】『ピクミン4』ダンドリを意識し行動し、効率よく探索する!!

Nintendo Switch
作品名:『ピクミン4
発売日:2023年7月21日
プラットフォーム:Nintendo Switch

このシリーズは、ピクミンという植物とも動物ともつかない奇妙な二足歩行生物の助けを借り、オタカラ(食べ物や宇宙船のパーツなど)を集めるゲームになります。クリアまでに時間制限があるゲームのため、効率よくオタカラを収集しなければいけないゲームになっています。

「ピクミン4」のゲーム紹介!

このゲームを簡単に紹介すると

・新ピクミン、過去作のピクミンも登場
・チャレンジ要素の追加
・過去作のオマージュ「オリマー遭難記」

[体験版]「ピクミン4」

「ピクミン4」は、Nintendo Switchで6月29日より体験版が配信されています。

体験版は製品版に引き継ぐことができるため、ピクミンシリーズを遊んだことがない人は一度遊んだうえで購入してもよいかもしれません。効率よくオタカラ回収するために、工夫するのが好きな人におすすめです。

新要素

新ピクミン

氷ピクミン

今作、初登場で体が氷でできており、水場や原生生物を凍らせることができるピクミンです。水に浮くので溺れませんが頭に水がかかるのが苦手です。

氷ピクミンで攻撃すると凍結のゲージが溜まり敵が凍結します。凍結した敵を倒すと原生生物の死体は残りませんが、大地のエキスを落とします。今作はピクミンの花が散りやすいため、大地のエキスが落ちるのはありがたいです。

凍結させれば、ピクミン2のゲキニガスプレーのように瞬時に行動不能にはできませんが、一方的に攻撃できるためかなり強力で戦闘を有利に進められます。

水場に氷ピクミンを入れると凍るため、水の上を歩けるようになります。水場内の原生生物も凍ります。行動範囲が増えるためオタカラを近道して運ぶことができます。

ヒカリピクミン

今作、新登場で火、水、電気、氷、毒に耐性があり、夜だけ現れるピクミン(?)です。今作では夜の探検が追加され、夜の探索用のピクミンになります。

夜探索を行うとヒカリのタネが手に入ります。洞窟内で使用すれば、ヒカリピクミンを洞窟内の探索終了まで連れることができます。基本的には洞窟内でピクミンを増やせませんが、ヒカリのタネを使用すれば、洞窟内で大量にピクミンがやられてもピクミンを補充できます。

オッチン

探索を手助けしてくれる頼もしい救助犬です。ピクミンと一緒に原生生物と戦ったり、オタカラを運んだりしてくれます。

装備を強化すればすべての耐性を得ることができ、敵の属性によってピクミンを変更することなく、オッチン単体でも小型の原生生物であれば、楽々倒すことができます。

オッチンには、主人公とピクミンが乗ることができ、ボス戦で隊列のピクミンがやられることが少なく済みます。また、オッチンは突進攻撃ができ、相手をスタンさせ、少しの間行動不能にできます。そして、オッチンに乗っているピクミンが一斉に攻撃してくれるためかなりのダメージを出すことができます。

 

他にも、オッチンに指示すればにおいをかぎ分け、遭難者やオタカラを探したり、オニオンのある拠点まで移動したりと行動してくれます。

時間巻き戻し

今作から時間を巻き戻すことができます。一つのミスでかなりのピクミンがやられることがあります。その際に時間を巻き戻せば、万全な状態でやり直すことができます。今までは洞窟内の途中で大量にやられると攻略が厳しくなる場面が多かっただけにありがたいシステムです。ピクミンシリーズは初見殺しも多いため、初心者プレイヤーも遊びやすく、ゲーム難易度も多少低くなっていると思います。

ダンドリバトル・ダンドリチャレンジ

ダンドリバトル

ダンドリバトルとは、ミニゲームのような要素で時間内にオタカラや原生生物を回収し、どちらが多くポイントを稼げるか競い合います。アイテムを使えば、爆弾で敵のピクミンに攻撃したり、強制的にワープさせるなど妨害もできます。ストーリーではCOMと対戦になりますが、1P VS 2Pで対戦して遊ぶこともできます。

ダンドリチャレンジ

ダンドリチャレンジは、制限時間内にオタカラや原生生物をダンドリ良く回収してポイントを稼ぐモードになります。すべてのオタカラや原生生物を回収するにはダンドリ良く行動して、制限時間ピッタリくらいになっているためやりがいがあります。

どちらのモードもダンドリ良くオタカラや原生生物を回収しなければいけません。ダンドリ良く作業するには、手持ちのピクミンを増やし、回収する範囲の原生生物をすべて処理してから回収をした方がいいです。

オリマー遭難記

オリマー救出後に遊ぶことができるモードで、オリマーの遭難後の話になっています。オリマー遭難記では、15日の時間制限内に宇宙船のパーツを30種類集めることが目標になります。「ピクミン1」のように時間制限のあるモードになります。オッチンはいませんが、モスという犬が助けてくれるため、「ピクミン1」より楽に攻略できると思います。

良い点

今作では、アイテムで爆弾岩やアイスバクダンなど原生生物にダメージを与えたり、行動制限するアイテムを自由に使用できます。それに加え、攻略の時間制限がなく、オッチンや時間巻き戻しにより、難易度が優しくなっています。

また、前作、前々作のピクミンも登場するため、紫、白、岩、羽ピクミンも使用できます。また、各色ごとにオニオンが手に入るため自由にピクミンを増やすことができます。紫や白は前々作ではオニオンで増やせなかったことを考えると、ピクミンの消耗を気にせず、どんどん使えるのが楽しいです。

悪い点

ターゲットロックオンがあることです。8割くらいは狙いたいところに投げられるため、チャッピーの頭上に投げやすく便利です。しかし、周辺にオタカラや原生生物の死体があるとターゲット吸われることがあるため、焦っているときにミスりやすいです。過去のピクミンの難しさはピクミンの投擲の難しさに影響していたため、遊びやすさを考えれば快適になっているかもしれません。

また、地上の敵が復活しないため、ピクミン増やしにくい点です。制限時間がないからこと敵を復活させ、じっくり遊ぶ方向性もあってもよかったかなと思います。

ピクミン1・2のダウンロード版発売

ゲームキューブで発売されたピクミン1・2がダウンロード版で2023年6月22日よりswitchで遊ぶことができます。小学生の際に遊びましたが、「ピクミン1」の制限時間内に宇宙船のパーツを回収するのが難しく、全体的に暗い雰囲気で怖かった記憶があります。「ピクミン2」では、強力な敵が多く、アメボウズやダマグモキャノンなどかなりピクミンをやられた記憶が残っています。時間制限がなく、洞窟を攻略せず、ピクミンを増やすのを楽しんできました。また、チャレンジモードで1P、2Pで協力して用意された専用洞窟を攻略する面白さがありました。

総評

救助した人数、生物図鑑、オタカラ図鑑、各エリアの調査率のすべてコンプリートでプレイ時間は約30時間になりました。各色のピクミンをすべて使えるのはよかったです。それに加え、「ピクミン2」を遊んでいた際、紫や白はなかなか増やすことができないため、探索で連れて歩くのが怖かったですが、オニオンの追加で自由に増やせるのがよかったです。また、ダンドリバトル、ダンドリチャレンジ、オリマー遭難記などたくさんのモードがあるため遊びごたえがあります。

ゲームキューブやWiiUでピクミンシリーズが発売されているため、遊んだことある人は少ないと思いますが、今作は現代に合わせてかなり遊びやすい作品になっているため、初めて遊ぶのに適しています。もっと難易度の高いものを遊びたいのであれば「ピクミン1」から遊ぶのもよいかもしれません。

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