今回は、2025年2月21日に発売した「龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii」のクリアレビューです。
本作は、「龍が如く8」の続編にあたる作品であり、春日一番たちがパレカナのブライスを倒し、問題を解決した後のストーリーになっています。
主人公は、龍が如くシリーズで人気のある「真島吾朗」が主人公であり、本格的な操作ができるのは「龍が如く0」、「龍が如く2極」以来になると思います。
ゲーム性は、「龍が如く8」のようなRPGではなく、「龍が如く1~6」、「ジャッジアイズ」シリーズと同じアクションゲームになっています。
作品としては、「龍が如く7 外伝 名を消した男」と似ており、ほかの「龍が如くシリーズ」よりメインストーリーは少ないですが、サイドクエストやミニゲームなどのやりこみ要素がしっかり入っている作品であり、十分満足できる作品になっています。
「龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii」のゲーム紹介!
このゲームを簡単に紹介すると
・真島吾朗還暦記念作品!!やりこみ要素満載!シリーズ初海賊船バトル!!
・狂犬スタイルとパイレーツスタイル
・ミナト区女子とのサイドクエスト
ストーリー
時系列としては『龍が如く8』の半年後であり、春日一番と桐生一馬が共闘し、パレカナの教祖ブライスと横浜星龍会の海老名正孝の陰謀を打ち砕いてから半年後。
ネレ島では、ブライスの計画で放射性廃棄物が大量に放置されており、放射性廃棄物を安全に処理するため、日本から100人のヤクザがネレ島を訪れた。
真島吾朗は、別件も兼ねてネレに行くが、日本へ帰国する際、事故に遭い、船の残骸と共に孤島・リッチ島の砂浜に漂着してしまう。
記憶喪失になり自分の名前も思い出せない真島は、自分を助けてくれた地元の少年ノアと共に、失った記憶の手掛かりを求めて船で大海へと旅立つ。
ストーリー展開は、完全に前作の続きであるため、「龍が如く8」を未プレイであれば、ストーリー、登場人物ともに置いてきぼりになってしまうため、注意が必要です。
狂犬スタイルとパイレーツスタイル
真島吾朗の戦闘スタイルは、狂犬スタイルとパイレーツスタイルの2種類が用意されており、前者は従来の真島らしいスタイルである一方、後者は海賊らしいアクションを行うために用意されたスタイルです。
狂犬スタイルは、素早い攻撃や回避など機動力に優れています。基本は素手やドス(ナイフ)で戦いますが、落ちているものを拾って攻撃することもでき、少数の相手やボス戦といったタイマン性能の高さが特徴です。
従来の落ちているものを拾って攻撃するヒートアクションをするのであれば、このスタイルで行う必要があります。
画面の左上に「狂気ゲージ(鬼のゲージ)」があり、時間経過やヒートアクションを行うと溜めることができます。
ゲージがMaxまで溜まると敵をランダムで攻撃する分身を発動でき、少数の相手やボス戦で非常に強力です。
パイレーツスタイルに関しては、飛び道具と攻撃範囲の広さが魅力であり、「龍が如く7外伝」の桐生の「エージェント」スタイルのようにカトラスの斬撃に加え、チャージガンの遠距離攻撃、ワイヤーフックによる攻撃など多彩に道具を使い戦闘する新しい戦闘スタイルです。
狂気ゲージが溜まると呪神楽器と呼ばれる、サメ、クラゲ、大猿、怪鳥を召喚し、広範囲の敵を攻撃することが可能です。
戦闘中は、戦闘スタイルを切り替えて戦うことができますが、『8』で初登場した、ハワイの一大都市「ホノルルシティ」を探検するときは狂犬スタイル、海賊として立ち回る際はパイレーツスタイルと場所の雰囲気によって戦闘開始時のスタイルが使い分けられていました。
本作の育成要素として、能力強化を行うことができます。
「お金と名声ポイントを使うことで体力、攻撃力の強化に加え、戦闘アクションを習得することができます。
時間はかかりますが、サイドクエストや財宝集めなどのやりこみ要素を行えば、簡単にポイントが溜まり、中盤にはほとんどMaxまで強化することができます。
海賊バトル
本作では、真島が結成した「ゴロー海賊団」の仲間達と共に、「ゴロー丸」という船を操作しながら、広大な海を冒険していくことが可能です。
冒険の中で、敵の海賊船と「砲撃戦」を行うことができ、敵船の砲撃をかわしながら、大砲、火炎放射砲、レーザーなどで敵船と戦うことができます。
システム自体は、「アサシン クリード4 ブラック フラッグ」と似ていますが、数多くのゲームで用いられているゲームシステムではないため、新鮮な気持ちで遊ぶことができました。
敵戦を撃破すると「船上決戦」を行うことはでき、仲間たちと共に敵船に乗りこみ、船上で殴り合いで勝負をつけることができます。
編成している仲間たちの編成と育成が鍵になり、攻撃型、回復型など、様々な個性やスキルを持つ船員たちを、ハワイやマッドランティスなど、様々な場所で集めて、育てあげ、最強のチームを作り上げる面白さがあります。
やりこみ要素の充実
海賊団たちと対戦できる特別な闘技場「パイレーツ・コロシアム」では、「砲撃戦」、「船上決戦」で戦うやりこみ要素があり、お金や名声ポイントを稼ぐことができます。
他にも、「ゴロー海賊団」の船員のスカウト、各地の財宝を集める「財宝図鑑」、各地の強敵を倒す「賞金首」など海賊に関連したやりこみ要素が多数あります。
ミナト区女子とのサイドクエスト
サイドクエストでロバート秋山竜次演じる「海の料理人兼用心棒 マサル・フジタ」がミナト区系女子とコンパがしたいと言い出し、真島が5人の女の子と交流してコンパをセッティングするストーリーです。
龍が如くシリーズでは、毎作芸能人やYouTuberなどを起用した恋愛要素があります。
本作では、コスプレイヤーえなこさん、レースクイーンとして活躍する霧島聖子さん、澁谷果歩さん、セクシータレントの本郷愛さん、ゲーム実況者のみそしるさんの5人が出演されています。
ストーリーを進めると女性5人とマサル・フジタがコンパを行うのですが、20分くらい実写の映像が流れるシーンがあり、今までの「龍が如く」ではない演出がされていました。
感想
本作は、「龍が如く7 外伝 名を消した男」のようにメインストーリーのみであれば、20時間くらいで「龍が如くシリーズ」としては、短いです。
しかし、サイドクエスト、「パイレーツ・コロシアム」、「財宝図鑑」収集を行っていれば40時間前後遊べるボリュームがあります。
また、プレイスポット(ミニゲーム)をプレイし、ポイントを集めれば、財宝との交換を行うことができ、高いお金、名声ポイントを得ることができます。
また、船員スカウトも行うことができ、「ジャッジアイズ」の杉浦や東も船員にすることができます。
普段ミニゲームで遊ばないプレイヤーも遊んでもらう工夫がされていると思いました。
ミニゲームは、ドラゴンカート、クレイジーデリバリー、バンバン・バッティング、不審者スナップなど「龍が如く」特有のミニゲームは、しっかり作りこまれておりどれも面白かったです。
ほかにも、賭場、麻雀、将棋、ビリヤード、ダーツなど細かいミニゲームがたくさんあり遊びごたえがあります。
特にカラオケに関しては、〇×△□を押す音ゲーですが、真島五郎独特の歌い方と背景で流れる映像で愉快なもの、感動するものなどもあり、是非遊んで見てほしいです。
ミニゲームを遊べば、メインストーリーを忘れていつまでも遊ぶことができる作品になっています。
船員スカウトでは、ミナト区女子など女性キャラもスカウトできるようになり、船上決戦では戦闘にも参加してくれます。
「龍が如く7」以降では、女性キャラも戦闘に参加するようになり、キャラのモーションが作られたことで登場させやすくなっているのかなと思います。
まとめ
本作は真島ファンには手放しでお勧めできる作品であり、龍が如くシリーズ恒例と言ってもいいアクションバトル方式と目新しいバトルスタイルで戦闘にとにかく爽快感があり面白いです。
それに加え、「パイレーツ・コロシアム」、「財宝図鑑」、プレイスポットなどサブコンテンツボリュームも本編に匹敵するレベルであり、とてもやりがいがあると思います。
龍が如くシリーズの外伝作品ですが、海を冒険するというシリーズ初の要素がかなり楽しく、海賊感を存分に味わえる作品です。
アクションゲームではありますがゲーム難易度は下げることができますし、能力を強化すれば、そこまで難しくないため、「龍が如く」シリーズが好きな人はもちろん、数多くの人に一度は本シリーズを是非遊んでいただきたいです。
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