【レビュー】『Stardew Valley』ほのぼの生活インディーゲーム

Nintendo Switch
作品名:『Stardew Valley
発売日:2016年2月26日
プラットフォーム:PS4 Nintendo Switch™ Steam IOS Android など

「スターデュー バレー」で、プレイヤーは祖父から古い農場を受け継ぎます。使い古された道具と少しのお金を手に、新たな生活を始めましょう。自給自足の生活で生き抜く術を学び、草木の生い茂る土地を繁栄させることができるか、腕の見せ所です。

「Stardew Valley」のゲーム紹介!

このゲームを簡単に紹介すると

・祖父の牧場を運営して村を復興・繁栄させる

・農業、畜産、採掘、釣り、住民との交流

・マルチプレイ可能

序盤の村の復興でシナリオ分岐

Stardew Vallyは「村の復興」という目標があり、公民館を修理する、Joja社に村の再建を委託する2つのシナリオに分岐します。
前者が正規のルートとなっていますが、後者のルートに進んでもゲーム進行に影響はありません。

公民館の修理ルートでは、バンドルと呼ばれる小目標を達成することで公民館が修理されていきます。バンドルは指定されたアイテムを納品することで公民館が修理されていき、村にトロッコやバスが使用できるようになり、町が発展していきます。

バンドルでは、季節固有のアイテムが必要になるため、手に入れられなければ翌年までバンドルを完了できなくなるので注意が必要です。

Joja社に村の再建を委託するルートでは、公民館はJoja社の倉庫になります。それにより、バンドルクリアで手に入るアイテムやトロッコ、バス修理はJoja社から購入することになります。アイテムを集めるのが面倒で楽したい人のためのルートです。

『Stardew Valley』のゲームシステム

本作は春、夏、秋、冬の季節があり、1つの季節が28日周期で変わります。

1日はゲーム内でのAM6:00~翌AM2:00の間行動でき、この間の時間はリアルタイムで10分となっています。

基本的な操作は、アイテムスロットにある道具にカーソルを合わせ、オノやつるはしを使用し、木を伐採したり、岩を破壊したりします。道具を使用するとスタミナを使用するため、スタミナがある限り、行動できます。スタミナがなくなれば、食べ物を食べたり、一日休めば回復するため、計画的に行動していかなければなりません。

プレイヤースキル

プレイヤーには農業、採掘、釣り、採取、戦闘という5つのスキルが備わっており、各カテゴリへの習熟度があります。
習熟度が上がるごとに新しい道具が作れるようになり、スプリンクラや肥料など効率アップが見込める道具や加工品を作成する設備を作成できるようになります。また、アイテムの売値や入手素材増加の効果があるバフ(特殊効果)を習得できます。

主な遊び方

本作では、農業、畜産、食材加工、建築・設備増築、採掘、釣り、料理と様々な遊び方ができます。バンドルにアイテムを納入するにはすべての要素をやる必要があります。

農業

このゲームの最もメインになる要素であり、土地をクワで耕し、作物の種を植えてじょうろで水を毎日やれば収穫できるようになります。成長までは時間がかかりますが、一度に大量の収入を得ることができるため、メインの収入源になります。日々の水やりは面倒ですが、じょうろを強化すれば、一度に広い範囲の水をやることができます。また、スプリンクラを使用すれば、毎日自動的に水をやることもできるため、設備が整えば、作業効率がよくなり、種を植えるだけで自動的に収穫まで持っていけます。

畜産

農場に動物の飼育設備を建築することで、動物を飼育することができるようになります。飼育できる家畜は、ニワトリ、アヒル、ウサギ、ウシ、ヤギ、ヒツジ、ブタの7種類います。家畜からは、たまごやミルクなどが手に入り、料理や食材加工に用いれば、より高値で出荷できます。うしとニワトリからは毎日アイテムを入手できるため、毎日それなりの収入を確保できるため、序盤から飼育設備を建築したほうがいいと思いました。

採掘

町の北東にある鉱山で採掘が可能であり、ツルハシを用いて岩を壊すことで石材や宝石、鉱石などを入手できます。鉱山では、鉄や金などの鉱石を集めることになります。鉄や金はオノやじょうろなどのツールを強化したり、スプリンクラなどの設備を作成するのに使用します。農場の効率を上げるためにスプリンクラを大量に作成するにはかなりの量の鉱石が必要になります。

釣り

海や川に向かって釣り竿を使用すると、魚を釣ることができます。釣れる魚は、季節、時間、場所や釣り竿のグレードや釣り餌の種類によって変わります。釣り竿に魚がかかったら、専用のゲージが出現し、ミニゲームが始まります。釣り竿のレベルで難易度は変わりますが、かなり難しいです。

評価

〇シナリオ分岐

ストーリーの進行が「アイテムを納品する」、「お金を払う」の2パターンあることで、プレイスタイルで選べるのがよかったです。納品に必要なアイテムをすべてそろえるのはかなり大変であり、金策のみをするほうがゲーム自体は進めやすいと思います。うまくいけば1年目ですべて揃えることができますが、1人で遊んでいると厳しいと思われます。

〇マルチプレイ

マルチプレイで複数人と同じ牧場を使い、遊ぶことができます。設備が揃うまでは、農業、建築素材集め、鉱石採取とやらなければいけないことが多すぎるため、マルチプレイで効率よく進められるのがよかったです。同じ作業を1人で繰り返していると飽きるため、マルチプレイで通話しながらのんびりやるのがいいと思います。

〇牧場のレイアウトを自由に変えられる

農場では、農業や酪農だけなく、醸造施設やはちみつ生産施設、樹脂生成場などアイテムを手に入れるためのエリアを自由に作ることができます。また、道をつければ、自分好みなレイアウトに変更でき、見栄えが良くなります。レイアウトを工夫して設備を広げるのが面白かったです。

×ゲーム進行の説明が少ない

チュートリアル的なものがほとんどなく、いきなりストーリーが始まります。ゲームの進め方がわかりにくいため、感覚的に遊んで慣れていくしかありません。アイテムの入手方法や設備の使い方などわかりにくい箇所が多いため、調べながら遊ばないといけません。

×住民との交流が少ない

住民との交流を楽しむことができますが、ストーリー進行のために、バンドルの納品や金策するだけであれば、交流する機会がほとんどありません。住人からクエストの依頼がありますが、クリアしにくく、報酬もいまいちのためほとんどやりませんでした。住民との交流し好感度が上がれば、結婚もできたみたいですが、バンドルの納品や金策のため、ひたすら農場にこもっていました。

総評

ストーリー的にはまだまだ遊べると思いますが区切りのいいところを目標にして、約30時間ほどマルチプレイで2人で遊び、公民館のバンドルをすべて埋めるところまでやりました。ソロで遊ぶとバンドルを埋めるだけでも倍以上かかると考えるとかなり長く遊べました。

ゲーム性は牧場物語やルーンファクトリーに似ているため、チュートリアルがなくても同作を遊んでいれば感覚的にわかると思います。

価格が1480円でかなり安価で、長く遊べるため、遊びたいゲームがない時の箸休めで遊ぶのがいいと思います。また、友達と通話しながら雑談してのんびり遊ぶのに向いていると思います。

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