タクティクスRPGの金字塔「タクティクスオウガ」レビュー!!
2022年11月11日発売された「タクティクスオウガリボーン」のプレイレビューになります。
スーパーファミコンで発売され、プレイステーションポータブルでリメイクされた作品がPS5/4、switchでリメイクされました。
「タクティクスオウガリボーン」のゲーム紹介!
このゲームを簡単に紹介すると
・シンプルなタクティクスRPG
・やりごたえのある難しさ
・充実したやりこみ要素
・やりごたえのある難しさ
・充実したやりこみ要素
この作品はリメイクですが、過去の雰囲気をそのままに現代でも遊びやすくされているため、全体的にゲームシステムやイラストにレトロな感じがしました。そのため、グラフィックは最新のゲームと異なり何十年も前のようなドット絵のため、違和感がありますが徐々になれてきます。キャラクターの挿絵もイケメンや美少女ではなく、渋いおっさんや大人びた女性が多いです。最近、「ファイヤーエンブレムエンゲージ」を遊んだため、同じタクティクスRPGとしては雰囲気がだいぶ異なりました。
やりごたえのある難しさ
ゲームの難易度はすごく難しいと感じました。
1つ目はレベルキャップ(UNION LEVEL)とバフカードです。
ストーリー上でレベルキャップが存在し、ステージごとに自分のキャラが上げられるレベルに上限があるため、常に相手と同じか低い状態で戦闘になります。また、バフカードシステムがあり、ステージ上に落ちているカードを拾うと能力を上昇させられます。しかし、後半ボスは常にバスカード有りの状態から開始されるためとても強力になっています。
このゲームは、キャラの編成や装備で戦闘を有利にするのが主流になるかと思われます。また、戦闘ではバフカードをうまく拾いながら進めると攻略しやすいです。
今作の不満点として、レベルキャップとバフカードが上げられますが、レベルキャップに関してはレベル差による攻略ができないことで難易度が上がっているため攻略のためにユニット種類や配置を工夫する楽しみも生まれるため良いと思います。また、バフカードはレベルが上がらない補填として集めて戦闘を有利に持っていくための仕様なのかと感じました。
2つ目は敵軍のAIの動きが強いことです。タクティクスRPGのゲームはマップ上の周囲の雑魚敵から徐々に進軍して、操作キャラがボスの周辺に到着したらボスが攻撃してくる仕様が多いと思います。しかし、この作品は周囲の雑魚敵と一緒のボスも進軍してくるため集中攻撃を受けやすくとても難しいです。ボスの攻撃は非常に強力なため、自軍キャラはほぼ一撃でやられます。また、敵は前衛にタンクキャラ、後衛に弓、魔法使い、ヒーラーを配置しているため突破が困難です。特に後衛キャラが厄介で自軍のヒーラーを弓で攻撃されたり、前衛の密集しているところに範囲魔法をされると大惨事になります。また、敵が全体的に硬いため、4回くらい攻撃しないと雑魚でも倒せませんがヒーラーに回復されると厄介です。
レベルキャップと敵AIの賢さから難易度が高いと感じました。しかし、この2つを解決できればこのゲームの面白さに気づきました。
レベルキャップの問題を解決するにはお金と固有ユニットが重要だと感じました。
装備の購入・強化や回復アイテムの補充にはお金がかかります。快適に遊ぶためには資金調達が大切だと感じました。このゲームはヒーラーの回復ではとても回復が間に合わないため全回復できるアイテムが必要になります。レベルで解決できない以上、装備・アイテムで強くならないといけないため、お金は重要です。
金策では、アイテム合成で「ゲルゲの吹矢・石化」を作成し、売却するのが良かったです。合成で使用する素材の購入金額より売却金額が高いため簡単に儲けられます。正直、バグのような金策ですが、装備・アイテムで強くなるしかないため仕方ないです。
次に固有ユニットを集めることが重要です。固有ユニットとは、ストーリー上で登場するキャラであり、個々でキャラの絵が異なり、固有ユニットの方が汎用ユニットより強いです。この作品はマルチストーリー&マルチエンディングを採用しているため、主人公の選択でストーリーが異なります。そのため、仲間になる固有ユニットが異なります。また、選択や条件次第で仲間になるユニットもいるため攻略サイトを見ながらユニットを仲間にする方が良いと思います。
敵のAIが強い問題を解決するには敵に行動させず、効率よくダメージを与える必要があります。そのため、状態異常と遠距離攻撃が重要でした。状態異常は、麻痺、沈黙、魅了など敵の行動を縛ることができるため被ダメージを減らすことができます。ボスにも状態異常が有効であるため、武器の効果に麻痺などがついている武器やスキルは強力に感じました。遠距離攻撃は、魔法が強力で禁呪や召喚魔法がダメージも多く、範囲ダメージでもあるためかなり強かったです。入手に困難ですがゲーム快適に遊べるようになりかなり楽しくなります。
充実したやりこみ要素
クリア後でも豊富なやりこみ要素があります。クリア後はストーリーの好きな分岐ポイントまで戻れるため、別のルートに行くことができます。また、ストーリーで死んでしまったキャラが生きている世界線を楽しめるため遊ぶ価値はあると思います。この作品は、Lルート、Cルート、Nルートあります。L、Cルートを見ましたが、ルートごとに序盤で出るヴァイスの印象が全く違うため驚きました。
階層ダンジョンの死者の迷宮攻略やレア装備の収集など高難易度ダンジョンや周回要素もあるためクリア後も十分楽しめます。
総評
タクティクスRPGとしては、盤面を一発で逆転できるような必殺技がなく、レベルでごり押しすることができないため、ゲームの難易度高いです。しかし、ストーリー後半で禁呪や召喚魔法を入手し、死者の迷宮でレア装備を集めると自軍の攻撃力や移動力が格段に変わるため、戦略性が強くなります。ほとんどのゲームは後半に飽きてきて早くラスボスまでやってしまうことが多いのですが、戦略の幅が広がりゲーム後半の方が面白く感じました。
Lルートを完全にクリアするまでに50時間くらい遊びましたが、別ルートの攻略ややりこみ要素を遊べば80時間は余裕で遊べるため、ボリュームがある方だと思います。
自軍の操作をオートにでき、戦闘を自動で進めることができるため、レア装備を集めるための周回はしやすいです。オート操作もできるため、外出中に少し遊ぶことを考えればswitch版でソフトを購入した方が良いかもしれません。
アクションゲームのような派手な画面の切り替わりがなく、爽快感がないため、タクティクスRPGは好みが分かれます。そのため、チェスや将棋などの一手一手を考え、戦略を練ることを楽しいと感じる方がプレイする方が良いかもしれません。
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